今日7月21日は私にとって夢に向かってスタートをした日でした。
今から22年前の今日、私は人生の大きな分岐点の中にいました。
人生の分岐点とは、その時はそこが転機になるなんて知る由もありません。
夢いっぱいに飛び込んだ世界は想像とは異なる現状を目の当たりにしました。
それでも私はその苦難に立ち向かいました。
何の取り柄もない私にとって他に行くところもなく、
この夢を叶えるしか道は残っていませんでした。
だから歯を食いしばり困難に立ち向かいました。
プロであり続けるために、真価が問われる瞬間を強く意識します。
どの業界でもそうですが、プロの腕前はトラブルが起こった時に試されます。
瞬時に最善の方法を見つけるために頭と心をフル回転させていくわけですが、
これがひとまわりもふたまわりも自分を成長するような気がします。
途中で投げ出したら、この充実感は得られません。
とにかく頑張り通して成功させて見せます。あるいは失敗をして泣きます。
そしてこの甘ったれた涙がやがて悔しさを味わったら
私は自身の成長を感じたりします。
衣装を忘れてパニックになったこと・・・。
ネタを間違えてステージの上で頭が真っ白になったこと・・・。
スタッフと意見が合わずに喧嘩をしたこと・・・。
自分の芸を否定されて傷ついたこと・・・。
今思えば、どれもが大切な経験であって、どのピースが欠けても、
今のアトム健児は実在しなかったかもしれません。
また、応援してくれる方々にどれほど救われて、どれほど元気をもらったことか・・・。
改めて感謝の気持ちが込み上げてきます。
感謝とはあるがままの状況を素晴らしいと考えて、
一瞬一瞬を満たされた気持ちで生きることです。
多くの人に支えられたデビュー22周年、より多くの方に心からお礼を申し上げます。
そして今後とも、どうぞよろしくお願います。
どうしても花を咲かせられない時は、
下へ下へ根をのばそう。